
秘教的な映画で、号泣しました! ファーストマン
惑星地球を遠くから初めて撮影した1968年のアポロ8号。そのとき人類ははじめて、「この地球が一つの惑星である…」という意識に目覚めました。
そして1969年のアポロ11号は初めての月面着陸で、月には岩石しかなく生命体が存在しない星であることが知られました。
私たち人類は、それこそ「月にはうさぎ」とか「天女」など、月を神秘的な楽園として想像してきましたが、月のイリュージョンを破壊したのが、アポロ11号。物質的にみると「あそこには何もない」
しかし、それは物質界の視点です。物質的には死の星であっても、アポロに降り立ったアームストロング船長は、イリュージョンではない、無という月のリアリティにこそ、神の存在を感じたのではないか?…と映画を観て思いました。
ラストシーンの月面着陸のシーンに、私は般若心経の世界を感じました。色即是空は「何もない」でもあり「すべてがある」この感覚が秘教だなぁ。嬉しいなぁ…と思ったら、涙がでた。
私たちが幻想的に夢見るように、宇宙はきらびやかで物質的に満たされた空間ではありません。それでも確かに「全てがある」。そのリアリティに心を開くために、地球でのマーヤ(肉体の欲求)を手放す必要があるのですね。
そして、楽園を宇宙に求めるよりも、この地球を楽園にするほうがリアリティがあるーと、アームストロング船長は気づいたのでは?
青い鳥はどこにいたでしょうか?
帰還後の奥さんとの接見。彼は「舎利子、あそこには何もなかったよ」と語りかけているようにも見えました。
…とはいえ、これも私の視点。この映画が素晴らしいのは、結論や視点を相手にゆだねる監督の中庸性。バランス感覚あるストーリー展開なので、結果を観客に委ねています。マインド(高位メンタル)がある映画で、あなたの意識が広がりますように!小さなイニシエーション(意識拡大)が起きますように!
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…真の白魔術師は「惑星の囚人」を解放すること。
人類の使命は、霊的な世界と物質形態の世界をつなぐ架け橋として働くことである。人間のなかにはあらゆる界層の物質があるため、あらゆる意識状態が可能である。人類はあらゆる方向に働きかけることができ、下位王国を天国へと向上させ、天国を地上にもたらすことができる。
~ホワイトマジック(下)